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JXTGエネルギー社、社内研修プログラムの一環で
ボランティアセミナーを開催

11月28日、東京2020大会のゴールドパートナー(石油・ガス・電気供給)であるJXTGエネルギー社で、ボランティア参加機運の醸成を目的に、「パラリンピック・ボランティアの魅力を知ろう!」というテーマのセミナーが開催されました。同社は大会への理解を深め、関心を高めるため、さまざまなテーマで社内研修会を継続して開催しており、今回が13回目でした。

会の冒頭、同社CSR推進グループの東城安紀栄マネージャーが挨拶に立ち、「パラリンピックの魅力とパラリンピック・ボランティアの醍醐味に触れてもらう機会に」と、約85名の参加者に向け、開催意図を説明。セミナーは2部制で行われ、第1部では、パラスポーツとの関わり方の異なる3名が登壇し、それぞれの立場や経験に基づいたパラリンピックの魅力やボランティアの重要性などを語りました。

2020年東京パラリンピックに関わる意義

まず、文教大学人間科学部准教授で、ボラサポの二宮雅也参与が、東京で2回目の開催となるパラリンピックの歴史的意義や、東京2020大会ボランティア募集の進捗状況などについて説明しました。

パラリンピックは今、競技性があがり、素晴らしいスポーツ大会として発展を遂げているものの、歴史をひも解くと、大会の誕生には「戦争」が深く関わっており、「平和」を考える重要な機会であること。また、東京は、1964年の第2回パラリンピックに続き、2020年に世界で初めて2回目のパラリンピックを開く都市になるため、「世界中から大きな注目を集めている」とし、「そんな意義のある大会を支えるボランティアへの期待も高い」と話しました。

さらに、東京2020大会ボランティアの応募状況については1120日時点で、大会ボランティアは募集人数8万人を超えたとし、とくに、「日本国籍者56%に対し、外国籍者44%」を例に挙げ、メガスポーツ大会でのボランティアの世界的な人気の高さを指摘。一方、東京都の都市ボランティアは募集3万人に対し、まだ80%ほどで、「もう少しPRが必要」とし、「ボランティアにはさまざまな役割があり、それぞれ面白いので、ぜひ早めに応募を」と呼びかけました。

 

■パラスポーツのファンになる方法とは?

続いて、日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)の職員で、パラパワーリフティングの現役選手として東京パラリンピック出場も目指している、マクドナルド山本恵理さんが登壇。「パラリンピックは世界を変える力があります!」とし、「パラスポーツをする・みる魅力」について語りました。

まず、「みる魅力」の第一歩として、「パラスポーツファンになるステップは、人を好きになることと同じで、

1)出会い求める、2)知って深める、3)告白するという3つのステップがある」と説明。パラサポ開発のパラスポーツ診断アプリ『マイパラ』も活用した「パラスポーツと知り合う方法」などを伝えました。

「する魅力」については、選手経験をもとにパワーリフティングには、「2分間のメンタルゲーム」と、「3秒にかけるロマン」という大きな見どころがあると話したほか、「パラリンピックは選手と応援する人との距離が近く、皆で作っていくところが魅力」と強調。積極的な観戦や応援を呼びかけました。

 

■相手のために、自分のために

最後に登壇した星野恭子さんは10年以上、パラスポーツ取材を続けているスポーツライターで、そのきっかけが視覚障がい者をガイドしながら走る、「伴走活動」との出会いだったとして、「パラスポーツを支える魅力」について話しました。

伴走活動は安全確保が大きな役割ですが、「相手のために」という一方通行でなく、続けていくうちに信頼関係が生まれ、「自分のためにもなる」と強調。一緒に歩く、「伴歩(ばんぽ)」という活動もあり、「誰もが、自分のできる範囲で活躍できる」と話しました。

また、パラアスリート取材を通して印象深いのは「感謝」という言葉。伴走者のような競技パートナーから会場整備、大会観戦など、「パラスポーツには支える人が不可欠」であり、「結果で恩返し」を誓う選手が多いと紹介。また、過去大会のボランティアの活躍ぶりとともに、大会ごとに「誇り」や「若さ」など「カラー」があり、「東京大会のボランティアはどんなカラーなのか楽しみ」と期待感を示しました。

 

■互いを知り、共生社会実現への一歩に

2部は、二宮参与をモデレーターに3者によるクロストークが行われ、パラリンピックならではの醍醐味や楽しみ方をさらに掘り下げました。それぞれが好きなパラスポーツを上げ、見どころなどを紹介したり、過去大会で印象に残るボランティアについて経験談などが披露されました。

また、東京大会で期待されている「障がい者のボランティア参加」についても意見を交換。山本さんは、長い時間を共に過ごすボランティア活動は、「互いを知り合う貴重な時間。互いの強みを生かし合えば、パラリンピックが目指す共生社会にもつながる」と話しました。

星野さんも、「伴走活動でも学んだが、障がいによって苦手なことはあっても、ほんの一面。それ以上にできること、すごいことがたくさんある。ともに過ごすことで、いろいろな気づきがあり、『障がい』に対する考え方も変わる」と強調。二宮参与が、「多様な人たちが協力しあって大会を成功させることが重要であり、価値がある。それがレガシーになる」とまとめました。

 

質疑応答も行われ、会場から、「山本さんの選手としてのモチベーションの保ち方」や「ボランティア応募状況」など多数の質問が上がりました。最後に、二宮参与からの、「パラリンピックのボランティアをやってみたい人?」の問いかけには、多くの人が挙手。盛況のなか、閉会となりました。