Journal

球磨村災害ボランティア
ボラサポスタッフ体験記

2020.09.04

先日ジャーナルに掲載した豪雨被災地の熊本県球磨村でボランティア活動では、ボラサポの複数のスタッフも現地で活動しました。今回はその中の一人、田中裕太郎の体験記をご紹介します。

PCR検査を受け、万全の体制で現地へ

7 月上旬に発生した豪雨災害は全国で 82 名の死者が発生し、各種インフラも寸断されるなど各地で大きな爪痕を残しました。

とりわけ九州の熊本県では 65 名の死者が発生し、国道や鉄道などにも甚大な被害が発生しました。

通常こうした災害が起こった際には全国からボランティアが現地に駆け付け復旧のサポートをするのですが、折からのコロナ禍により熊本県は県外からのボランティア受け入れを原則として行っていません。

 そのような状況の中で、今回熊本県の球磨村から支援要請を受け、日本財団から 30 名(うち 6 名は重機オペレーター)のボランティアが現地へ派遣されることとなり、姉妹団体である私たち日本財団ボランティアサポートセンターからも私を含め 3 名がチームの一員として現地へ赴きました。

(※今回の派遣されたスタッフは全員出発前に PCR 検査を受け、新型コロナウイルスについては陰性であることを確認しています。)

今回活動を行った球磨村は熊本県の南部に位置する人口 3000 人ほどで、急流として知られる球磨川沿いに集落が点在している村です。

綺麗な川が流れ、木々の緑が鮮やかなとても風光明媚な村なのですが、豪雨災害によって民家が泥につかったり、道路や鉄道が寸断されたりするなど、災害が発生してから約 1 か月が経過した今でも復旧にはまだまだ時間のかかりそうな状況でした。

ゴミが絡みついて取れない!

現地ではいくつかのチームに分かれて活動を行いましたが、私のチームが担当したのは川沿いに設けられた欄干に巻き付いている竹や草木などのゴミをバールなどで取り除く作業でした。

道端に流されてきた大きい流木は重機で取り除くのですが、欄干のような細かい作業となるとどうしても人の手で取り除く必要があります。

最初は簡単に見えたこの作業、しかしいざ絡みついたゴミを手で取ろうとすると…なかなか取れない!氾濫した川の強い水流で絡みついた草木は複雑に絡まっていて、ただ引っ張るだけではなかなか外れてくれません。

時にはバールを使って強引に引っ張ったり、時には手で一本一本絡まった竹を外したりしながらひたすらゴミを欄干から外していきます。外したゴミは一か所に集めておき、まとめて軽トラックに積んだ後に廃棄場まで運搬します。

 

危うく熱中症に…。暑すぎる!

そしてこの日現地は太陽が照り付ける猛暑日…。開始 30 分で汗びっしょりとなりました。おまけに作業場所には全く日影がなく、持ってきた2リットルの水分 はあっという間になくなってしまい、飲んでも飲んでもすぐに汗として流れ出てしまう、今思えば完全に脱水状態。

危うく熱中症で倒れてしまうところでしたが、ギリギリのところで何とか無事?に生還することができました。

熱中症には十分に気を付けていたつもりがこの体たらく…。やはり在宅勤務+デスクワークでなまった身体に災害現場は甘くありませんでした。

発災当初から現地に入り、この猛暑の中で毎日活動を続けていらっしゃる方々には本当に頭が下がる思いです。

※オフィスでの仕事中の1枚

 

微力ながら復旧の一助に

この欄干からゴミを取り除く作業、実は作業の優先順位は低いのだそうです。当たり前ですが、人家から土砂を出したり家財を出したりする方が優先順位としては高いですよね。

ただ、後回しになりがちなこの作業ですが、住民の方が現場の風景を見たときに少しでも災害の痕跡を消すことで「もう一度ここで暮らそう」と感じてもらえる、そのような意味合いがあると聞きました。

技術も体力もない私でしたが、少しでも住民の方のお役に立てたのかなと思えました。

この文章を読んでいらっしゃる皆様のなかには現地で活動したいと感じていらっしゃる方もおられるかと思いますが、現時点でも県外からの一般ボランティアは募集しておられない状況のため、まずは募金など金銭的な支援、そして現地での募集状況を確認した上で要請があった場合にはご協力をお願いします。

※募金はこちらから