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豪雨被災地の熊本県球磨村でボランティア活動

2020.09.02

7月の豪雨災害で甚大な被害を受けた熊本県球磨村からの支援要請を受け、8月中3回にわたり、日本財団が重機を中心とするボランティアを派遣しました。この派遣部隊の一員としてボラサポのスタッフも現地を訪れました。

事前にPCR検査を受けての活動

被災地では新型コロナウイルス感染に留意し、ボランティアは熊本県内に限っています。今回の日本財団からの派遣では出発直前にボランティア全員がPCR検査を受け、新型コロナの感染リスクに充分配慮したうえで現地に赴きました。

派遣は8月の8日(土)・9日(土)、22日(土)・23日(日)、29日(土)・30日(日)の計3回に分かれて行い、熊本の夏を肌で実感する猛暑の中でのボランティアとなりました。本記事では、約30人が各班に分かれて活動した第1陣の様子を中心にお伝えします。

黄色のビブスは力仕事チーム!

球磨村の基幹産業は林業とのことです。ただ、その林業に深くかかわる製材所も川の氾濫による被害を受けていました。

球磨村の多くの人が林業にかかわっており、製材所を再生することが再建への近道となります。

ここでは、重たい丸太を重機で運び、重機で入れない場所にある木材は人の手で運び出しました。重い木材を運ぶということで、男性だけのチームで構成された黄色いビブスのチームとなり、休憩中もパパトークに花を咲かせていました。

ガードレールの木くず除去

景観再生を目的とした緑ビブスのチームでは、川沿いのガードレールに巻き付いた藁などの撤去作業、歩道の木くずなどの清掃を行いました。

ここはほとんど重機が入らず、人の手で行われました。

今回の災害対応を担当する日本財団職員の黒澤司さんは「ガードレールについた木くずなどは、他の被災地では1年たっても手が付けられていないこともある。今回は早めにできてよかった」と話していました。

晴天の中、日陰なしでの作業…

この場所の活動が一番きつかったと思います。なんといっても午後からはどこにも日陰が存在しません。

もちろん休憩もこまめにとっていましたが、日陰がないため活動をしていなくても滝のような汗が出てきます…。それでも誰も熱中症にはならず活動を無事終えることができました。

家主の想いを汲み取る活動

そして、青ビブスと黒ビブスのチームは、家屋の家財や泥をかき出す活動を行いました。

青チームが作業していた家主の娘さんの話では、

「自分の父親が被災に遭い、この家の2階からゴムボードで救出されました。そこから父は持病もありそのまま入院して、コロナの影響で面会もできていません。だからこの家をまだ見ていないんです。周りは取り壊しを決めている家も多いですが、父はまだ住みたいといっているので、父が見るときにはできるだけ綺麗な状態にしておきたいんです。ボランティアの方にはほんとに頼りっきりで、感謝しかないです」

とボランティアへの感謝の気持ちを話してくれました。

この家のボランティア活動の中心にいた伊藤麻哉さんの本職は大工だそうです。「まだ住める可能性もあるので、できるだけ綺麗にしたいですね」と、作業をしながら再生への想いを口にしていました。

また一方の家屋再生のグループでは主に家屋にたまった土砂をひたすらかき出していました。

日本財団職員の樋口裕司さんは「解体など業者に頼めばぱっと終わることもあります。ただ、ボランティアは家の人の想いを汲み取ることが大切です。お話しして、大切なものを土砂から取り出すとか、そんな気遣いが必要ですね。それも災害ボランティアの本質であり、醍醐味だと思います」と語っていました。

 

百戦錬磨の職人!重機ボランティア大活躍!

そして今回で大活躍したのは重機ボランティア!重機ボランティアの第一人者である新保純一さんをはじめ、経験豊富な方たちがボランティアに参加してくれました。

時には家屋の中まで重機で入り、自分の手足のように巧みに操縦していたのが非常に印象的でした。

みなさん黙々と作業をしていらっしゃるんですが、休憩中に重機の事を聞くととっても親切に教えてくれたり、出発前の日本財団ビルでの自己紹介の時も「重機が邪魔になるようであれば遠慮なく言ってくださいね」と優しく声かけもしてくれました。

今回のボランティアは、重機を扱うボランティアと重機では行えない人力が必要な部分とでうまく連携しながら行いました。

今回活動した球磨村だけではなく、豪雨で被災した地域はどこもまだまだ復旧に時間がかかる状況です。日本財団で行っている被災地支援の募金活動へ、皆さまからのご協力をお願いいたします。

※募金はこちらから

次回はこの球磨村への災害ボランティアに参加したボラサポスタッフの体験記をジャーナルに掲載します。ぜひそちらも読んでみてください。