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「人生の中で東京オリンピックに2度も巡りあえるなんて」
~東京2020大会ボランティア応募者インタビュー後編~

2019.02.22

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のボランティアオリエンテーションで行ったインタビュー。後編は、大会ボランティア「フィールドキャスト」と都市ボランティア「シティキャスト」に応募した2人の言葉を紹介する。

 

◆都市ボランティア応募者 佐々木雅子さん

  

周囲を明るくするような笑顔と丁寧な語り口が印象的な佐々木雅子さん。東京都の「外国人おもてなし語学ボランティア」に登録しており、駅の切符売り場や街中で迷っている外国人観光客に声をかける活動をしている。

 

「よくお声がけをするのは東南アジアや中国の方。英語が通じないときにどうサポートできるかがこれからの課題ですね」

 

一度はおいしい日本食を味わってもらいたいし、いい思い出をつくって帰国してもらいたい。そんな“おもてなし”の心は普段のボランティアでも伝えられるかもしれないが、佐々木さんには東京2020大会の都市ボランティアにこだわる理由がある。

 

「実は私、1964年の東京オリンピックを見ているんです。そのときは何もできなかったので、今度はぜひお手伝いしたいと思っています。人生の中で東京オリンピックに2度も巡りあえるなんて、こんなにうれしいことはありませんから」

 

当時、甲州街道のマラソンコースにできた人垣の下から、男子マラソンで金メダルを獲ったエチオピアのアべべ・ビキラ選手の走りを見た。その興奮は今でも忘れられないという。

 

「これからもっと英語を勉強して、東京2020大会ではよりスムーズな案内をできたらと思っています」

 

佐々木さんの表情は充実感に満ち溢れていた。

 

◆大会ボランティア応募者 佐藤元紀さん

  

「東京2020大会でいろんな国の人と交流してみたいです」

 

そう目を輝かせて語るのは、大学で外国語を学ぶ佐藤元紀さんだ。

 

ボランティアに興味を持ったきっかけは、2018年に行われた平昌(ピョンチャン)大会のボランティアとして韓国に滞在した先輩の講演だった。

 

「人と関わることができて楽しそうということに加えて、自分の知っていることを発信できる充実感もあるんだなって。その先輩は『平昌大会の経験が財産となり、自分のやりたい仕事にもつながった』と言っていて、僕も心が動かされました」

 

体を動かすことが好きで、水泳や剣道などさまざまなスポーツにチャレンジしてきた。ボランティアに採用されても、どこの配属になるかはわからないが「競技に関わることができるなら、なんでもチャレンジしたい」と貪欲だ。

 

東京2020大会まで残るは1年半。「今日、面談員の方に『いろんな人と交流したい』と伝えたことで、僕も語学力を磨いて大会を迎えたいなとモチベーションが湧きました」。

 

新たな出会いは、次のステップへと進むエネルギー。彼らのボランティアジャーニーは続く。

 

インタビュー&文:瀬長あすか
写真:岡本寿