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「いま、すごくワクワクしています」
~東京2020大会ボランティア応募者インタビュー前編~
2019.02.15
東京2020大会に向ける大会ボランティア「フィールドキャスト」と都市ボランティア「シティキャスト」のオリエンテーションが始まった。
大会本番までの旅路を行く応募者たちは、どんな思いで面談や説明会に参加しているのだろうか。記念すべき初日の2月9日、オリエンテーションに参加した応募者に意気込みを聞いた。前後編で紹介する。
◆大会ボランティア応募者 松田春香さん
「いま、すごくワクワクしています」
東京2020大会を見据えて目を輝かせて語ったのは、大学生の松田春香さん。アルバイト先の知人がラグビーワールドカップなどに携わる、スポーツボランティアのリーダーで「自分もやってみたい」と影響を受けた。
アーチェリー部に所属。「オリンピック・パラリンピックのアーチェリー会場となる夢の島公園とかに配属されたらいいですね。でも、これをきっかけに知らない競技に関わるというのも世界が広がりそうです」と期待に胸を膨らませている。
大学生になってから地方出身者と話す機会が増し「なんでもあって便利」という東京の魅力を再確認することがある。「好きなスポットですか? 原宿かな」。東京2020大会の大会ボランティアでは、とにかく笑顔で多くの人と接するつもりだ。
◆大会ボランティア応募者 矢島彰さん
食品メーカーの営業として働く矢島彰さんは、もとは長距離を走る陸上選手だった。スポーツを観ることも好きで、東京2020大会を楽しみにしているファンの一人でもあった。
そんな矢島さんが目にしたのは、東京2020大会のパートナー企業である勤務先に掲示されたボランティア募集のポスターだ。
「スポーツをやること、見ることは経験したけれど、支える役割はしたことがない。自国開催の東京2020大会は、なにか自分の見方を変えるにはいい機会かなと思って応募しました」
現在も市民ランナーとしてマラソン大会に参加しており、スポーツイベントが多くのボランティアに支えられている実感があるという。
「実は、3月の東京マラソンでボランティアデビューすることにしたんです。なにせスポーツボランティアの経験がないので、東京2020大会までにできるだけ準備をして臨みたいですね」
この日の面談では、できれば競技に近いところで働きたい、と伝えた。参加が決まれば、その10日間は有給休暇を取って大会を支えるつもりだ。
「四年に一度ではなく、一生に一度の大会ですもんね」
そう口にして、矢島さんは1年半後の祭典に思いを馳せた。
インタビュー&文:瀬長あすか
写真:岡本寿