JOURNALジャーナル

一人ひとりのメンバーが輝けるチームへ!
フィールドキャストのリーダーを対象とした
「リーダーシップ研修」を開催

2020

2021.05.14

東京2020大会でフィールドキャスト(大会ボランティア)のチームメンバーをサポートしていただくリーダーを対象とした「リーダーシップ研修(オンライン)」が、4月22日よりスタートしました。

この研修では、リーダーとしてフィールドキャストに参加する延べ6000名がオンラインを活用してリーダーの心構えや基本行動を学び、大会本番に向けた準備を進めていきます。研修初日には、午前に約150名、午後に約160名と、300名以上の方々が参加。2時間半ほどの研修を通して、それぞれが求められるリーダー像について思いを巡らせました。

 

1日の終わりにチームメンバーが
    「明日も一緒に活動したい」と思えるチームを作ろう!

研修は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の高田和奈さんによる、リーダーの心構えと役割についての説明からはじまりました。

スペシャルゲストとして冒頭に登壇した東京2020アスリート委員会副委員長の河合純一さんは、これまでに参加した6大会のパラリンピックを振り返り、「自分たちはボランティアの方々をはじめとする多くの関係者のおかげで最高の舞台に立つことができている」と感謝の意を表し、「皆さんがボランティアとして参加してくださることが、我々にとっても勇気であり、希望である」とエールを送りました。

そうした中で、あらためて確認したのは、東京2020大会の理念ともいえるビジョンです。すべての人が自己ベストを目指し(全員が自己ベスト)、一人ひとりが互いを認め合い(多様性と調和)、そして、未来につなげる(未来への継承)ことができれば、東京2020大会は史上もっともイノベーティブで、世界にポジティブな改革をもたらす大会となるということ。

このビジョンを実現するために大切にしているのが、「敬意」「勇気」「責任」「変革」という4つのスピリットであり、「さまざまなバックグラウンドの人たちが集まる大会だからこそ、こうした価値観を全員で共有したい」と高田さんは呼びかけました。

また、あわせてボランティア・スタッフのコンセプトである「私は輝く」の理念についても説明がありました。これは一生に一度の東京2020大会を心から楽しむことで、スタッフ一人ひとりが世界や未来を照らす“輝き”になろうという考えを表しています。「あなたは東京2020大会でフィールドキャストとして輝いています。どんな状態をイメージしますか?」というお題のもと、グループに分かれてディスカッションを行い、ボランティア・リーダーにはチームメンバーそれぞれが輝けるようなチームを作ってもらいたいと訴えかけました。

そして最後に、リーダーに期待することは、チームメンバーが1日の終わりに「明日も一緒に活動したい」と思えるチームを作ることとの説明がありました。そのために必要な役割は、メンバーをつなげることで、「率先する」「聴く」「伝える」の3つを行動指針にしてほしいと高田さんは締めくくりました。

 

リーダーの行動に正解はない!
    ハプニングがあるからこそ、ボランティア活動は楽しい!

続けて、ボラサポ参与の二宮雅也・文教大准教授とボラサポ事業部の園部さやかマネージャーがリーダーのコミュニケーション術や活動スケジュールなどを紹介し、リーダーとして活動する楽しさを現場目線で伝えました。

ポイントとなるのは、いつも率先するのではなく、ときにはメンバーを支える人になってみる、メンバーの状況を確認する声かけや笑顔を忘れない、1日の最後はポジティブに締めくくるといったリーダーらしい柔軟なマインド。設定された2場面で「自分がリーダーならどんな対応をするか?」について話し合うディスカッションを交えながら、次のようなポイントをアドバイスしてくれました。

「大会当日は、どんなにしっかり準備をしていてもハプニングは起こるもの。逆に、ハプニングがあるからこそ、どうやって解決しようかというプロセスに面白みを見出すこともできるんです。皆さんは仕事ではなく、楽しむために参加しているわけですから、いい意味で気楽にとらえましょう!マニュアルどおりにいかない、予想外の出来事は、10年後にきっと素敵な思い出になっているはずですから」(二宮参与)

「ボランティア・リーダーは『明日も一緒に活動したい』と思えるようなチームを作るという共通の目標を持っていますが、目標に到達するまでのプロセスはさまざま。リーダーが100人いたら、100通りの対応方法があるわけです。正解はないですし、完璧である必要もありません! そのときに一番適していると思う行動をとってみましょう」(園部マネージャー)

この他、メンバーが安全・安心に活動できるよう、熱中症や新型コロナウイルスをはじめとする感染症を予防する取り組みについて、そして、活動上のルールを学ぶ講義も開催。ボランティア・リーダーとしての活動に生じる不安を払拭できるよう、多彩な内容が展開されました。

 

充実した内容でモチベーションを上げられた!
      「リーダーシップ研修」の受講者たちの声

2時間半におよぶ充実した内容となった今回の「リーダーシップ研修」。実際に研修を受けた松井俊治さんと佐竹洋子さんのお二人は、次のような感想を寄せてくれました。

「仕事やプライベートでもオンラインでコミュニケーションをとる機会が多くなったことから、オンラインで研修を受けるデメリットはまったく感じませんでした。とてもスムーズな進行で、内容も非常に濃かったです。今日の研修を生かして、ボランティア活動が成功するように準備を重ねたいと思います」
(画面左:松井俊治さん)

「これからどうなるんだろうと不安な気持ちでいましたが、他のボランティアの皆さんと同じ時間を過ごし、言葉を交わすことができたのが何よりの収穫でした。『これから頑張ろう!』というポジティブな意見を多く聞くことができたので、私もモチベーションを上げることができました。皆さんと次に会うのがとても楽しみです!」
(画面右:佐竹洋子さん)

積極的に意見やアイデアを交換できる参加型の研修であったことから、多くのリーダーたちにリーダーとしての活動に役立つ生の情報を収集してもらえたようです。自分が大会当日に活躍している姿を具体的にイメージすることができたという声もいただきました。大会当日はアスリートの皆さんを楽しみながら支えるとともに、自分たちも主役となって輝きましょう!

text by Jun Takayanagi

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