Journal

【withコロナ vol.11】
「コロナ時代のボランティア①」
~新型コロナウイルスの特徴と予防法とは~

2020.10.28

コロナ禍でのボランティア活動の再開に向けて

新型コロナウイルスの国内での感染拡大が始まり、間もなく8か月が経とうとしています。

一時は開催を見送られていたプロスポーツの興行が6月中旬から無観客で始まり、7月10日からは5,000人を上限として、スタジアム観戦が再開。9月19日からは更に入場制限が緩和され、収容率の50%まで観客を受け入れることができるようになりました。

社会が新型コロナウイルスと共存し、社会的活動や経済的活動を始めていこうという機運の高まりが少しずつ感じられるようになってきました。ボランティアの世界でも、すでに活動を再開しているところや活動再開に向けて動き始めていているところがあります。

ボラサポでは7月から継続的に二宮雅也参与(文教大学准教授)ら各所の関係者の方々と感染症予防対策研究会を開催し、With コロナ時代のボランティア活動について考えてきました。ここでは全4回にわたり、様々な視点から感染症対策について考えていきたいと思います。

 

新型コロナウイルスってどんなウイルス?その特徴とは?

新型コロナウイルスとはいったいどんなウイルスなのか。

感染原因や感染を広げないための考え方について、神奈川県の新型コロナウイルス対策本部で技術顧問を務めている三宅琢先生(医学博士:眼感染症)に研究会へご登壇いただき、お話を伺いました。

(※記載されている内容は研究会を開催した7月22日時点での情報をもとにしています)

 

新型コロナウイルスの主な特徴は、大きく分けて次の3つがあるそうです。

・主な感染原因は「飛沫」と「接触」
・感染力を持つのは「症状が発症する2日前」から
・感染リスクが高いのは接触があり、飛沫が飛びやすく、換気の悪い密閉空間、すなわち「3密」の場所

 

「飛沫」と「接触」が主な感染原因というのはインフルエンザと似ていると思いました。無症状の状態でも感染を広げてしまうというのが、今回の新型コロナウイルスの怖さなんだと気付かされました。

リスクが高いのは3密の場所というのはメディア等でもよく言われていますが、3密の場所でも特にマスクを外して会話をしているような場面が危ないということでした。

ボランティア現場では多くの人と活動を共にすることが多いと思います。決まった時間に参加者が大勢集合して受付をしたり、たくさんの人が集まっている場所で活動することも多いでしょう。

これからのボランティア活動は今までのやり方に、少し工夫が必要になってくると思います。例えば、活動開始前に行うチームミーティングでは、密にならないようにスペースを広くとって換気の良い場所で行ったり、人と会話するときは原則マスクを着用するなど、感染症を意識した対策が必要ですね。

また、発症前に感染したことに気付くのは難しそうですが、日頃から健康チェックをしっかりと行い、少しでも体調が悪いと思ったら無理をせず休むことも、感染を広げないために重要なことです。

効果的な予防方法とは?

では新型コロナウイルスの予防にはどんなことが効果的なのでしょうか。それは次の4つに代表される一般的な予防方法を徹底することだそうです。

・人ごみを避ける
・「正しい」手洗いをする
・目、鼻、口に触れない
・健康的な体づくり

これらはいずれもみなさんすでに実践していることだと思います。ウイルスを予防するためには一般的な予防法を徹底することが大切です。

リスクが高い人混みにはできる限り行かない。

帰宅後や食事の前には正しい手洗い、つまり石鹸をよく泡立て、指先から手首までしっかりと洗う。

目や鼻、口にはなるべく手を触れない。マスクには飛沫を飛ばさないという効果のほか、口にむやみに触れないようにするという役割もあります。

そして、ウイルスに負けない健康的な体づくりをする。健康であれば少量のウイルスが体内に侵入してきても免疫機能が働き、ウイルスを退治してくれます。

ボランティア活動に参加する場合は、安心して活動するためにも活動前からこの4つのポイントを徹底することを意識しましょう。そして、これを機に、感染のリスクを減らすためにも、生活習慣を見直して、健康な体づくりを意識してみませんか。

 

三宅先生による免疫力を下げないための3つのポイント

 

ボラサポ 二宮 雅也 参与(文教大学准教授)のコメント

三宅琢先生とのお話を通じて私自身さまざまな学びがありました。

私が一番印象的だったのは、日頃の積極的な健康づくり実践が感染予防につながるという視点でした。ボランティア参加者はさまざまな側面で積極的な方が多いこともあり、こうした情報を共有することで、感染症に負けない健康的な体づくりができるという取り組みイメージを抱きました。

ボランティアは社会を支える重要な役割を担う存在であることから、ボランティアの運営者からも積極的なメッセージを発信することで、ボランティアに共有できるのではないでしょうか。

私たちは、どちらかと言えばメディアからの感染者数の増減ばかりを気にして、その数の変化に一喜一憂する傾向があります。ですが、それは何の対策にもなっていません。

私たちはもっと新型コロナウイルスについて学び、その知識に基づいた主体的な行動をとることが最も大切であると確信しました。手の洗い方一つをとっても正しい理解が広まっているとは言えず、そういった意味でも私たちができる根本的な感染症対策の第一歩は、必要な情報共有を積極的に行うことなのです。