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【#withコロナ vol.9】視察レポート
埼玉県による都市ボランティアの感染症・暑さ対策テスト

2020.08.25

真夏の陽気、絶好の暑さ対策日和

85日(水)、埼玉県による都市ボランティアの感染症対策・暑さ対策テストが実施され、ボラサポも視察に行ってきました。

この日の埼玉県の予想最高気温は35度!テストが行われた埼玉スタジアム2002まで歩く道中ですでに汗だくとなり、テストにはもってこいの日でした。

ちなみに埼玉スタジアム2002では、東京2020オリンピックでサッカーが男女ともに行われる予定で、会場に向かう途中では都市ボランティアの皆さんも大勢活躍する予定です。

衝撃の38.2度!

会場につくと、2つのテントと温度計がありました。朝10時にも関わらず地表1mほどに設置された温度計を確認してみると、地面からの熱もあってか、なんと38.2度との表示!数字を見て一層暑さを感じました。

今回のテストは、炎天下に設置したテント内の冷却効果の検証、暑さ対策グッズの効果、マスクやフェイスシールドを付けた活動での暑さによる体の負担、感染症リスクの所在などを洗い出すことを目的として行われました。

ハイタッチに代わる、グータッチ??

この日集まった約50人の関係者が都市ボランティア役と観客役に分かれて、ソーシャルディスタンスを保ちながら観客をもてなすシミュレーションを行いました。感染症に留意しフェイスシールドやマスクをつけながら、ハイタッチをせず、肘タッチや、グータッチなどをして、それぞれの盛り上がりや活動時の暑さの負担について検証しました。

観客役の参加者からは「実際に触れなくても意外に気持ちは上がります!ただマスクをせずフェイスシールドだけのパターンだと、なんだかちょっと気持ち的に不安が残りますね」といった感想が出ました。

一方のボランティア役の参加者からは「フェイスシールドをしていると曇るし、視野も狭くなる。また、フェイスシールドの下のマスクを外すだけでも、風が通り、体感的にかなり涼しいですね」との意見もあり、感染症対策と暑さ対策の両方に配慮しながら、折り合いをつけるポイントが非常に難しいな、と両者の話を聞いて思いました。

他にも「UV(紫外線)カットのフェイスシールドがあったらいい」「マスクはウォーターマスクが一番涼しい」など活発に意見が出ていました。

障害のある人へのサポート方法もチェック

また、障害のある観客をサポートするテストも行われました。視覚障害者へのサポートでは、「目が見えないと聞こえる情報がすべてなのですが、案内するボランティアがフェイスシールドとマスクをつけて喋ると、声がこもって聞きづらい」との意見もありました。

テント内の冷却効果と換気を確認

炎天下に設置されたテント内の冷却効果テストでは、床置き型エアコンなどで冷やされたテントの中はとてもひんやりとしており、涼しく感じました。

ただ、そのテント内においても感染症に留意する必要があります。テントのどの横幕を開けて換気をするべきか、いくつものパターンが検証されました。また、密を避けるためには、テントを一度に使用する人数を限定する必要もあるのかなとも感じました。

案内ブースでは声の伝え方が課題に

また、案内ブースでの応対テストでは、観客役の参加者から「受付との間にある感染対策のビニールシートの仕切りや、テント内の扇風機やスポットクーラーの音で、しゃべっている内容が聞き取りにくい」などの意見も。風でビニールシートが倒れてしまうハプニングもあり、ビニールシートの使用方法に注意が必要だと感じました。

フォトフレームもしっかり消毒!

フォトフレームでの記念撮影テストでは、お客さんのカメラを預かる前に一度自分の手を消毒。また、記念撮影に使うフォトフレームを触った後にも、お客さんの手やフォトフレームも消毒をしていました。どこまで厳しく行う必要があるか、難しいところではありますが、フォトフレーム一つとっても様々な検証と意見が交わされていました。

 

埼玉県オリンピック・パラリンピック課ボランティア担当 関口剛啓主幹の話

都市ボランティアにとっては、感染症対策だけでなく、暑さ対策も重要です。

この暑さの中でマスクをして、さらにフェイスシールドもして、どれくらい活動に影響があるのか、どう改善するべきなのか。また、ボランティアがフェイスシールドを付けていた時の印象なども調査しようと考えました。そういった様々な課題を発見し、その解消に向けたアイデアを出し合うことができたので、今日はとても良いテストになったと思います。

実際の大会での活動時も、今日と同じくらい暑いのは間違いないでしょう。このコロナ禍では感染症対策を確実にしなければいけません。感染症対策をするとマスクをつけたり、どうしても暑さの上でリスクが出てきます。特に埼玉県は内陸ということもあり、気温が上がりやすいです。

今回ボランティア役として活動した関係者は、埼玉県や県内自治体の職員等で比較的若い人が多かったですが、実際に活動する埼玉県の都市ボランティアは60歳以上の人が4分の1以上いらっしゃいます。今後はそういったところも検証しなければいけませんし、活動時間についても大きな検討課題かなと思っています。

 

今回のテストでは、様々なシチュエーションごとに「これは良いのか?」「これではだめじゃないか?」と、活発な意見交換がされていました。暑さとコロナ対策というこの両極端な難しい二つの課題に対して、様々な検証を行った今回の埼玉県のテストは、非常に有意義なものと感じました。今後もボラサポは埼玉県とも連携しながら、一緒に考えていければと思います。