Journal

東京2020開催自治体との第5回意見交換会
~大会後のボランティアレガシーについて考える~

2019.11.08

ボラサポでは、東京2020大会の開催自治体同士の交流とCity Cast(都市ボランティア)などに関する情報交換の場として意見交換会を定期的に開催しています。1024日に開催した第5回では、午前中は開催自治体職員での意見交換会。午後からはボラサポ参与である二宮雅也先生、NPO法人「市民プロデュース」(山口県)の平田隆之理事長が、大会後のボランティアレガシーについての講演を行いました。

会に先立ち、ボラサポの渡邉一利理事長が、

「自治体の職員も一丸となって、ワンチームとなって、これから本番に向かって頑張ってくださればと思います。」と挨拶を行いました。

午前の部では、静岡県の職員からロード、MTBのテストイベントでのボランティア運営について、また札幌市の職員からは、ラグビーワールドカップ2019のボランティア”TEAM NO-SIDE”運営についての報告、情報共有がありました。

静岡のロードテストイベントでは、都市ボランティアに応募している人だけでなく、観光や周辺情報にも精通していることから、市町村や地域に根付いている地元のボランティアにも参加してもらった事。”TEAM NO-SIDE”では、「おもてなし活動」の一環として、折り鶴を配ったとの事でした。折り紙自体が外国人にあまり馴染みがなく、またボランティアさんのアレンジとして、手裏剣に変えてみたりと、おもてなしの心にあふれた取り組みがあった、と報告があり、とても人気だったようです。

その後の質疑応答の時間では、ボランティアさんの控室の場所の確保、来場手段、受付の際の出欠管理など、運営側で必要になる情報もボラサポの金子裕アドバイザーが都度質問をして、皆細かいところまで詰めていき、情報共有をしました。

午後からは二宮先生が、大会本番までのCity Castの方々とのコミュニケーションの取り方や、大会後のボランティアレガシーづくりに向けてのアドバイスなどについて講演されました。講演の中で、

「東京2020大会はボランティアレガシーをつくるきっかけです。担当者である皆さんが考えなければいけないことは、東京2020大会を成功させることだけではありません」

「東京2020大会をうまく今後に活用できれば、町の発展につながる。成功させるだけでなくその先の事も皆さんには考えてもらいたいなと思う」

との言葉が非常に印象的でした。目の前にある東京2020大会の成功だけでなく、その先の考えを少しでも持っていてくれれば、という二宮先生のボランティアレガシーへの想いを感じました。

続いて、2011年の山口国体など山口県での市民参加型の大型イベントにおいて、多様なセクターをつなぐ共同のかけ橋の役割を担った、NPO法人「市民プロデュース」の平田理事長が、2013年の国体のためにボランティア(町田サポーターズ)の運営等を行い、国体後も町田サポーターズとして、スポーツ関連のイベントや祭りの運営などの社会貢献活動を行い、レガシーを残すことができた歩みについて講演を行いました。平田さんは、自治体職員の意識が大切だと強調。

「ボランティアに対して常にリスペクトの気持ちを持ち、『活躍したいただく』などといった言葉遣いを使うことや、丁寧な態度で接することを意識してもらいました」

運営側の意識が、町田サポーターズがレガシーとして残った一つの要因だと、平田さんは考え、サポートしていました。また自治体職員の立場に立った上で、

「これからレガシーに取り組んでいくときに重要なのは、自治体の総合計画にのっとった計画にすること。」などアドバイスもされました。

最後は参加された自治体職員、平田さん、二宮先生、全員で輪になっての意見交換、質疑応答を行いました。各自治体ざっくばらんな意見、悩みがたくさん出た場となりました。

開催自治体の職員も東京2020大会後の成功だけでなく、その後のボランティアレガシーについて考えています。今後もボラサポは、各自治体にも協力した活動を行います。