Journal

Field Cast&東京都City Castの共通研修開始!
初日の記者会見にボラサポ二宮参与が登壇

2019.10.21

東京2020大会Field Cast(大会ボランティア)、そして東京都のCity Cast(都市ボランティア)の皆さんの初の研修となる共通研修が、いよいよ10/4(金)から東京都内で始まりました。その初日、東京2020大会組織委員会とオフィシャルコントリビューター契約を結んでいる日本財団による記者会見が開かれ、共通研修の内容を議論した「ボランティア教育・研修プログラム検討委員会」の委員長を務めた日本財団ボランティアサポートセンター参与の二宮雅也・文教大学准教授が、共通研修のねらいや、その内容に込めた思いについて説明しました。

同委員会は下記のメンバーによって構成され、2018年1月から計10回にわたって開催され、さらに計53回の作業部会を通じて、集合研修、ハンドブック、eラーニングから構成される共通研修について議論を重ねました。

氏名 所属・肩書
委員長 二宮 雅也 文教大学人間科学部准教授
日本財団ボランティアサポートセンター参与
委員 内山 早苗 ダイバーシティ・アテンダント協会代表理事
委員 伊藤 義博 ダイバーシティ・アテンダント協会理事
委員 小澤 直 日本財団ボランティアサポートセンター常務理事
日本財団パラリンピックサポートセンター常務理事
委員 垣内 俊哉 株式会社ミライロ代表取締役社長
日本ユニバーサルマナー協会代表理事
委員 久野 研二 障害平等研修(DET)フォーラム代表理事
国際協力機構(JICA)国際協力専門員(社会保障)
委員 後藤 光将 明治大学政治経済学部教授
委員 澤内 隆 東京都レクリエーション協会副会長
日本スポーツボランティアネットワーク講師
委員 澁谷 茂樹 笹川スポーツ財団スポーツ政策研究所シニア政策アナリスト
委員 竹澤 正剛 日本スポーツボランティアネットワーク講師
リオオリンピックボランティア経験者
委員 星野 恭子 フリーライター
日本スポーツボランティアネットワーク講師
学生委員 学生3名 東京外国語大学 学生(当時)
リオオリンピックボランティア経験者
学生委員 新田 祐己 成城大学 学生(当時)
東京マラソン・ボランティアリーダー
専門委員 金子 裕 日本財団ボランティアサポートセンターアドバイザー
株式会社Life Design Application代表取締役CEO
専門委員 中竹 竜二 日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター
株式会社チームボックス代表取締役CEO

 

ハンドブックは全6章で構成され、読みやすさや、分かりやすさ、またアクセシビリティの観点から、音声コードの添付や英語版の作成等も行いました。また、聴覚に障害にある方もボランティアに多数応募されていることから、eラーニングにおける手話バージョンや、集合研修における手話通訳など、アクセシビリティに配慮しました。

また東京2020大会では、スタッフコンセプトとして「私は輝く」が設定されています。ボランティア活動の楽しさを伝えたいという観点から、活動経験者の体験談等も交えながら、内容の学びとともに活動の「楽しさ」を伝えることを意識して作成し、過去大会でのボランティア経験者にも委員に入っていただきました。

全6章のハンドブックの一つに、「オリンピック・パラリンピックの歴史と意義」があります。この章では特に、2つのイベントをパラレルに学べる構成を意識しました。具体的には、オリンピック・パラリンピックの2つのイベントを別々に解説するのではなく、例えば、近代オリンピックの創始者であるピエール・ド・クーベルタンとパラリンピックの父と呼ばれているルードウィッヒ・グットマン、日本におけるオリンピックの父である嘉納治五郎と、1964年の東京パラリンピック開催に尽力した中村裕を並列に説明することで、それぞれの大会に対する想いや、イベントが持つ必然的な連続性が伝わるように構成しています。

 

また、「ダイバーシティ&インクルージョン」の章では、まず、ボランティア活動を担うField Cast、City Castが、世界中から集まったメンバーで、かつ障害の有無に関わらず構成されていることから、ボランティア自身が円滑に仲間と活動する上で、メンバー間でお互いを認め合うことが大切であることを強調しています。さらに、そうした理解が、さまざまな違いを認め、誰もが受け入れられる「インクルーシブ」な社会の形成につながる大切さについても解説されています。

この内容に関しては、ハンドブックやeラーニングだけでは、伝えきれないことも多数あること、さらにはボランティア活動の実践の場面における実践的スキルに直結することから、集合研修においても多くの時間をかけて学ぶことになっています。また、eラーニングには障害者へのサポート方法など、動画で見たほうがより理解しやすい内容が多く掲載される予定です。

今回のハンドブックの最後には「私たちがつくりあげる未来とは」として、特に、ボランティア活動を通じた多様性への理解の促進や、東京2020大会を支えるボランティアだけでなく、昨今さまざまな分野で活躍しているボランティアに関心が集まり、それを支える環境づくりが推進される可能性についても言及しています。今回作成した教育・研修プログラムが共有され、大会運営が円滑に行われるとともに、東京2020大会に参加いただいたField Cast、City Castの方々が大会後も活躍されることも期待されます。