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【パラリンピック1年前レポート】
カウントダウンイベント
~みんなのスポーツ×ファンフェスティバル~

2019.09.09

文:石川実恵子/撮影:武川伸一

オリンピックに続き、東京2020パラリンピック競技大会まで1年を切りました!

パラリンピック開会式のちょうど1年前となる825日には、東京都渋谷区のNHKホールで1年前カウントダウンセレモニーが開催。また、ホール横の代々木公園では、カウントダウンイベント「みんなのスポーツ×ファンフェスティバル」が行われ、たくさんの来場者でにぎわいました。

国内外の多くのパラアスリートが参加したデモンストレーションでは、リオデジャネイロ2016大会陸上、走り幅跳びT64クラス(片足の膝から下が義足)の金メダリストで848の世界記録を持つマルクス・レーム選手(ドイツ)が、非公式ながら世界記録越えとなる850cmの跳躍を披露。司会をしていたタレントの武井壮さんも驚きの声をあげ、会場が一気に熱くなりました。

さらに、国際パラリンピック委員会(IPC)特別親善大使を務める「新しい地図」の稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんの車いすテニス体験や、小島よしおさんらによる笑いあふれるイベント紹介、KREVAさんやAKB48チーム8(岡部麟さん、吉川七瀬さん、大西桃香さん)のボッチャチャレンジなど、豪華なゲストがイベントをさらに盛り上げました。

このイベントでは、企業ボランティアの皆さんが活躍しました。その様子をご紹介します。

 

■岡部道明さん 担当:競技体験の補助

車いすテニスの体験コーナーでお客さんの補助をしていた岡部さん。車いすテニスのボランティアは今回初めてということで、真剣な表情です。

一旦活動を終え、休憩に入ると「お客さんのうれしそうな笑顔が見られてよかったです」と岡部さんもほっとした表情に。「東京2020大会のボランティアに向けて、何かできることがあればと思い、今日は参加しました。このようなイベントは、人と人が支え合ってはじめて成立するもの。自分が役割を持ってそこに加われるのはとても有意義なことだと感じました」とも。本番は「今日のように、健常者以外の方もいらっしゃいますから、そういう方への配慮や支援もできたら」と話し、次の競技の補助へと向かいました。

 

■柏野早紀さん 担当:暑熱対策

柏野さんの担当は「暑熱(しょねつ)対策」。手動ミストシャワーで会場内にミスト=霧を散布して、暑さをやわらげる活動でした。

リュック型のタンクに水道水を入れて背負い、左手のバーで空気圧を入れながら、右手のレバーをにぎってミストを噴射します。「手動ミストシャワーを操作したのははじめてでしたが、楽しかったです。だんだん使い方に慣れて、力まずにできるようになりました」と柏野さんは話します。

「ボラサポのリーダー研修で、ついこの間、あいさつの大切さを学んだところでした。今日の活動を通して、まさにそれを実感できました。ボランティア同士がすれ違った瞬間にちょっと会釈するだけで雰囲気がよくなり、一体感が生まれるんです」

本番まであと1年です。「もう1年しかないんだな、という気持ちです。海外の方がオリンピック・パラリンピックを観戦するために時間とお金、パワーを使って日本に来てくれることがうれしいので、そういう人たちの役に立ちたいと思います」と抱負を語ってくれました。

 

■梅津武弘さん 担当:組織委員会ブースの補助

東京2020組織委員会のブースでは、パラリンピック聖火リレーに使用されるトーチの展示が行われていました。展示を見てもらえるよう、お客さんに声をかけたり、記念写真の撮影を手伝ったりしていたのが梅津さんです。

東京1964大会を見て、その感動がいまだにあるという梅津さん。3年ほど前からオリンピック、パラリンピックのボランティアに向けて、自分の引き出しを増やそうとさまざまなボランティア活動やイベントへの参加を続けています。「語学はひとこと、ふたことできれば、相手はうれしいし、コミュニケーションはとれる。だからいろいろな言語を知るようにしています」と話します。

梅津さんは「楽しみながら経験を積み重ねています。経験で得たことをボランティア仲間に広め、職場や自分自身のためにも生かしていきたいですね。今はオリンピック・パラリンピックが終わった後どんな活動をしようか、新たな目標をえているところです」と力強く語りました。

ボランティアの活動は一人で行うものが大半ですが、休憩時間や待機中などにボランティアさん同士が声をかけあい、情報を交換していて、イベントをよりよいものにしようという気持ちが伝わってきました。パラリンピック開催まであと1年、それぞれの思いを持って、ボランティアのみなさんは準備をしています。